こんにちは!
本日は、タイのワチラーロンコーン国王陛下の誕生日です。
タイでは祝日の本日、明日金曜も祝日に指定され、本日より日曜まで4連休になります。
つい先日も連休でしたが、また連休がやって来ました(笑)
連休の度に、「タイは連休が多いな~」と思ってしまいます。
タイ国王の誕生日にちなんで、タイの王室と日本の皇室とのエピソードをご紹介します!
タイでは一般的に食されている「ティラピア」。
ティラピアは、アフリアや中近東が原産の淡水魚です。臭みのない白身魚で、貴重なタンパク源でもあり、世界各地で広く食されています。
実はこのティラピア、タイと日本に深い関わりがあるのはご存知でしたか?
東京オリンピックが行われた1960年代、戦後の日本と同じく、食料難に悩まされていたタイ。
魚類学者でもあった当時の皇太子明仁親王、現在の上皇が繁殖力の強いティラピアの養殖をプミポン前国王に提案し、50匹ほどをタイに寄贈。
その後、プミポン前国王が宮殿の池で繁殖を開始し、ティラピアの特徴である繁殖力の高さであっという間に数も増え1万匹に。繁殖したティラピアの稚魚を各地の養殖場に送り、タイ各地で政府の推進を受けて養殖事業がスタートされました。
タイでのティラピアの養殖は、多くのタイの食卓に並ぶことになり国民の栄養環境が改善されたことだけでなく、養殖業に従事することで雇用、職にも大きな貢献を果たすことになったそうです。
タイを救ったティラピアは、当時の皇太子明仁親王の「仁」の字からとって「仁魚(プラーニン)」と名付けられ、多くのタイ人に親しまるタイではポピュラーなお魚になりました。
日本では外来魚で厄介者のイメージあるティラピアに、こんな素敵なエピソードがあったなんて!!
タイで当たり前に販売され、食べる機会の多いティラピアが、まさか日本の天皇陛下が送ったティラピアからスタートしていたなんて、感慨深いですね。
ティラピアは厄介者ではなく、タイと日本の友好の懸け橋だったのですね。